競馬は勝負事の世界なので、絶対はありません。競馬の成績は良い時もあれば悪い時が存在します。競馬の成績は、金額ベースで「〇〇円的中」と書くこともあれば、「回収率 200%達成」のように数字で示す場合もあります。
高配当馬券を的中したレースのみを取り上げるケースもありますが、年間を通じてプラス収支で終えたいのであれば、成績の良い時と悪い時があることを常に念頭においてください。ここで、成績や実績データを判断するための3つのポイントについて説明しておきます。
1.投票条件を確認する
馬券の写真や的中したレースの券種(例: 三連単 3万円的中など)のみを取り上げている場合、的中していても利益が出ていない可能性も念頭に置きましょう。我々が馬券を購入する場合、そのレースに賭けた金額に対し、いくらの払い戻しがあったかで判断します。
たとえば、1万円の払い戻しがあっても、3万円分の馬券を購入していればトータルで2万円の赤字です。必ず、そのレース全体の賭け金を確認してください。
また、1点で高配当馬券を的中させるケースも要注意です。
小点数で高配当馬券を的中させるのは絵になりますが、本当に目に見えてる点数で的中させた場合、よほどの才能の持ち主か、単に運が良かっただけです。
このような点も考慮し、レース全体の賭け金を確認してください。
2.予想法は単一のものかを確認する
提示されている予想法のなかには、複数の予想法の中で的中したもののみを取り上げている場合もあります。一番わかりやすい例が、スポーツ新聞や競馬新聞の予想印です。新聞の予想印は、通常複数の予想人やコンピューター予想の印がついています。
人気サイドの馬ほど軸馬などの印が集中し、人気のバロメーターとして判断するには都合がいいですが、それを根拠に予想をするにはあまり適していません。
スポーツ紙に多い煽り文句として、「本誌〇〇が2週連続万馬券的中」といったフレーズです。これは数ある予想印のひとつが的中しただけにすぎません。
単一の予想法でない場合は、たまたま的中したものだけを取り上げている可能性も考慮してください。
3.成績を期間集計したデータの有無の確認
競馬は年間を通じて開催されます。そのため、その予想法の良し悪しを判断するには、ある程度まとまった期間の成績が集計されたデータが必要になります。年間を通じてプラス収支なのか、あるいはどの程度のマイナスで抑えられているのかが判断のポイントになります。
競馬の収支は、常にプラスやマイナスに触れながら、最終的に1年間の回収率のように収束します。もし、レース単位で常にプラス収支であれば、年間の回収率は100%や200%ではなく、1000や1万になると思います。
常識的にいえば、回収率は105~120%の間でおさまると思われます。
ある程度の期間を集計したデータがあるか、集計されている回収率が常識的な範囲内でおさまるのかを判断の材料としてください。
我々「異常オッズのシンドローム」に限らず、世の中には競馬アプリや予想サービスを展開している業者は複数います。多くの選択肢があるほど、競馬界が活発になりますし、人気通りの決着という競馬ファンからすると面白みにかける要素への対策にもなります。
それゆえ、競馬予想アプリやサービスを利用する側も、サービスを見極める目が必要とされます。この記事にまとめた内容は、実際に自分が馬券を買うならという観点に立った基本的な確認事項にすぎません。サービスやアプリ比較の際の判断基準として活用いただけると幸いです。