高松宮記念<G1の裏表>

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高松宮記念の前身は、1967年に3歳以上の重賞競走として創設された「中京大賞典」。1971年に高松宮殿下から優勝杯を賜ったのを機に「高松宮杯」に改称され、中京競馬上・芝2,000メートルを舞台に夏の中京開催を飾る中距離の名物競走として施行されていました。

1996年の短距離競走体系の改善に伴い、本競走は開催時期が5月に繰り上げとなり、距離が芝1,200メートルに変更の上、GⅡからG1に格上げ。これにより中京競馬場初のG1競走が誕生し、「高松宮杯」は春のスプリント王決定戦に位置づけされました。

その後1998年に現在のレース名である「高松宮記念」に改称され、2000年に3月の中京開催の最終週に移設されたことで4歳以上の競走へ変更になりました。

一般競馬情報

わずか70秒足らずで決着がつきやすいことから、スプリンターズステークスとともに「電撃の6ハロン」と呼称される高松宮記念は2025年3月30日(日)に開催予定です。
一般競馬情報を見ると、今年の注目馬は以下の4頭が挙げられます。

注目馬特徴
ナムラクレア悲願のG1初制覇を目指す
マッドクール前年(2024年) 高松宮記念の覇者
ルガル前年(2024年) スプリンターズステークスの覇者
ママコチャ前哨戦のオーシャンステークスで白星

前年のスプリント王者を抑え、前走阪神Cから新たにコンビを組んだルメール騎手を背に、悲願のG1初制覇を目指す「ナムラクレア」が一番人気となりそうです。

その他の注目馬としては、2024年の高松宮記念の覇者であり、中京競馬場を得意としている「マッドクール」、2024年は骨折で不本意な結果であったものの、短距離に定評のある「ルガル」、前哨戦のオーシャンステークスで復活の白星上げた「ママコチャ」になります。



2025年03月30日 中京11R 高松宮記念

発走:15時40分 芝1200m <大波乱>
更新日時:2025年03月30日 15:29

馬名単勝Zone得票率勝率複勝率性齢騎手
14ナムラクレア3.6A18.9%20.0%53.5%牝6ルメール(56.0)
10サトノレーヴ4.1B17.7%18.5%50.6%牡6モレイラ(58.0)
6ルガル5.8B13.4%20.1%49.3%牡5西村淳也(58.0)
1マッドクール7.3B13.1%12.7%38.9%牡6坂井瑠星(58.0)
12トウシンマカオ7.4B10.3%9.2%31.7%牡6横山武史(58.0)
15ママコチャ14.0D6.7%5.8%21.9%牝6川田将雅(56.0)
3ビッグシーザー18.5D6.2%5.3%20.4%牡5北村友一(58.0)
13エイシンフェンサー24.1E3.5%2.8%12.1%牝5川又賢治(56.0)
8カンチェンジュンガ36.3F2.2%1.5%8.0%牡5武豊(58.0)
5オフトレイル54.0F1.8%1.2%6.9%牡4菱田裕二(58.0)
18ペアポルックス48.6F1.8%1.2%6.9%牡4岩田康誠(58.0)
2ウイングレイテスト77.7F1.1%0.5%4.8%牡8松岡正海(58.0)
9キタノエクスプレス102.3G0.7%0.2%3.6%牡7国分恭介(58.0)
11スズハローム136.9G0.6%0.0%3.1%牡5佐々木大(58.0)
7モズメイメイ114.5G0.5%0.0%3.0%牝5松若風馬(56.0)
17ドロップオブライト151.5G0.5%0.0%2.9%牝6幸英明(56.0)
4トゥラヴェスーラ135.0G0.5%0.0%2.9%牡10丸山元気(58.0)
16バルサムノート215.5G0.3%0.0%2.6%牡5亀田温心(58.0)
寸評
  • 人気上位のうち「ルガル」の大口投票が目立つ
  • 人気下位の「エイシンフェンサー」「オフトレイル」に対して大口の投票を確認
着順単勝人気馬番馬名
1210サトノレーヴ
2114ナムラクレア
3615トウシンマカオ
券種配当
単勝10380円
複勝10160円
14140円
15330円
枠連5 – 7570円
馬連10 – 14820円
ワイド10 – 14360円
10 – 151,150円
14 – 15860円
馬単10 – 141,460円
三連複10 – 14 – 152,900円
三連単10 – 14 – 1511,080円
開催日当日の注目馬の更新タイミング
  • 開催日当日のお昼(12時)
  • 投票締切60分前
  • 投票締切30分前
  • 投票締切10分前

用語解説(異常オッズ注目馬)

用語  説明
得票率買い目フォーカスごとのオッズを、全体の売り上げに対する割合に置き換えた数字(「得票率」についての詳細は「得票率の求め方」の記事をご覧ください)
ゾーン特定範囲の馬連得票率ごとにブロックにして、人気をグループ化したもの(「ゾーン」についての詳細は「シンドロームの異常オッズ理論」の記事をご覧ください」)
勝率1着に入った割合
複勝率3着以内に入った割合

こちらに書かれている内容で被ったいかなる損害につきましては、株式会社ナクティブは保証いたしません。馬券は自己責任でお願いします

過去10年間のデータを見る限り、1・2番人気の複勝率が他のG1レース平均値より低いため、人気サイドより穴馬を探した方がよさそうです。

ただし、圧倒的な人気馬が発生しづらいからなのかもしれませんが、他のG1レースに比べ、3番人気の馬の複勝率が高いため、上位人気馬が全く用なしというわけではありません。

配当指数は300と非常に高く、1~3着馬の得票率平均が低いため、高松宮記念はG1レースの中でも「荒れやすい」レースと考えるべきでしょう。
そのため、開催日当日に更新される「異常オッズ注目馬」を活用いただき、リアルタイムで注目すべき穴馬がいるのか探してみるのも良いかもしれません。

レース分析

用語解説(レース分析)

用語説明
ゾーン着順    1~3着までの着順をゾーン別に表示(「ゾーン」についての詳細は「シンドロームの異常オッズ理論」の記事をご覧ください)
配当指数レースがどれだけ荒れたかを独自の計算式で評価。数値が大きいほど波乱
異常馬動向値的中した異常馬が人気薄であるほど、数値が高くなる
波乱指数「超堅い<堅い<平穏<波乱<大波乱<超波乱」の順番にレースが荒れる予想

レース傾向

年度 優勝馬名ゾーン着順配当指数異常馬動向値波乱指数1着馬得票率2着馬得票率3着馬得票率1番人気得票率三連単配当決着馬人気
2014コパノリチャードC-E-A8050.6超波乱9.54.723.823.87.1万4人-9人-1人
2015エアロヴェロシティB-E-B330超波乱11.54.613.915.28.2万4人-9人-3人
2016ビッグアーサーA-B-B00大波乱18.516.814.018.50.7万1人-2人-3人
2017セイウンコウセイB-B-B360大波乱11.614.217.517.52.4万5人-3人-1人
2018ファインニードルB-B-F00大波乱14.414.02.926.76.0万2人-3人-8人
2019ミスターメロディB-F-G15850大波乱10.81.00.325.0449.7万3人-11人-17人
2020モズスーパーフレアF-B-B2070超波乱2.815.410.718.021.8万3人-4人-10人
2021ダノンスマッシュB-A-B00大波乱13.420.012.420.01.0万3人-1人-4人
2022ナランフレグD-C-G10260超波乱5.27.40.430.3278.5万7人-5人-17人
2023ファストフォースE-B-F296136.35超波乱3.314.92.414.766.8万11人-1人-13人
2024マッドクールC-B-D4028.89超波乱9.216.96.818.65.9万4人-2人-8人
平均300.319.610.011.89.620.877.1万

配当分析

年度波乱指数配当指数単勝馬連馬単三連複三連単
2014超波乱80770円10,400円17,030円7,990円71,040円
2015超波乱33650円7,480円10,770円14,000円81,560円
2016大波乱0390円890円1,730円1,740円6,690円
2017大波乱36870円2,150円4,750円3,230円23,880円
2018大波乱0550円1,690円3,170円15,910円60,450円
2019大波乱1585780円30,530円49,630円870,740円4,497,470円
2020超波乱2073,230円9,150円26,540円22,830円217,720円
2021大波乱0600円1,010円2,170円2,200円9,770円
2022超波乱10262,780円13,560円34,720円525,080円2,784,560円
2023超波乱2963,230円7,920円24,330円81,180円668,280円
2024超波乱40960円2,110円4,920円10,020円58,740円
平均300.31,347円7,899円16,342円141,356円770,924円

レースの総括情報(約10年の傾向)

項目G1レース平均高松宮記念変動率
1番人気複勝率62.9%45.5%-27.7%
2番人気複勝率47.7%27.3%-42.8%
3番人気複勝率42.4%63.6%50.1%
配当指数平均109.6300.3174.0%
1着馬得票率平均17.1%10.0%-41.4%
2着馬得票率平均12.7%11.8%-7.0%
3着馬得票率平均10.2%9.6%-6.3%
1番人気平均得票率25.2%20.8%-17.6%
馬連万馬券率14.8%27.3%84.3%
三連複万馬券率41.0%63.6%55.2%
三連単10万馬券率29.0%36.4%25.4%
約10年のデータからわかること
  • 他のG1レースと比較し、1・2番人気の複勝率が低い
  • 1・2番人気の複勝率は低いが、3番人気の複勝率は高く、上位人気馬が全く用なしというわけではない
  • 配当指数が高く、1~3着馬の得票率平均が低いため、高松宮記念は荒れやすいレースであると推察される