独自馬券戦略を構築・シミュレーション

買い目印を決まったルールで作成できるなら、独自の馬券戦略として構築することが可能になります。決まったルールとは、カンや思い付きに頼らず、同じ条件であれば同じ買い目印をつけられることを指します。

シンドローム3には、独自戦略の構築をサポートし、検証する機能が備わっています。

戦略構築の概要

それぞれの詳細を説明する前に、戦略の構築の概要に触れます。

レースセレクターどの条件のレースを購入対象とするかを決めます。
アシスト印オッズ指数や人気、競走馬の条件(馬齢や性別など)で、軸馬や相手馬を決めます。指定条件に一致した馬に特定の買い目印を割り当てます。簡単に言うと購入対象の馬を決めます。
馬券アシスト購入対象の券種と賭け金などを決めます。また、各券種別にどんな買い目印(アシスト印)を購入するかを決めます。
作戦アシスト印と馬券アシストの組み合わせを決定します。

これらを設定したら、検証専用ツールの「ストラテジーテスター」を使って、戦略を検証します。

購入レースを決める「レースセレクター」

レースセレクターの設定画面

レースセレクターは、「オッズ指数条件」、「ユーザー定義条件」、「レース条件」でレースを絞り込むことができます。

「オッズ指数条件」では、1番人気の単勝オッズや得票率、人気別ゾーンの出現頭数などオッズを構成する要因でレースを特定します。

「ユーザー定義条件」は、事前につけておいたレース印、チェック馬、チェック騎手などの有無によってレースを特定します。これを利用し、事前にチェックを入れていた馬や騎手が出走するレースのみを対象とする事も可能です。

「レース条件」は、コースやレース番号、クラスといった競馬番組に関する条件です。多くの人がレースを選ぶ基準にしている要素を決めます。天候や馬場条件といった当日の要素も判定基準に入れることも可能です。

狙う馬を決める「アシスト印」

アシスト印の設定画面

最もあなたの個性が出る部分が「アシスト印」です。多くの人が採用する馬券の買い方は、特定の馬からの流し馬券やフォーメーション馬券です。実際に馬券を組み立てる場合、軸にする馬と、そこから流す相手馬を選んでいるはずです。

三連馬券が購入対象になっている場合、3着には入りそうな馬もこれに加えてるかもしれませんが、通常は軸馬と相手馬で馬券を購入可能です。シンドロームでは、軸馬に「軸」、相手馬に「〇」印をつけるのが標準です。

どんな馬に軸印、〇印をつけるか、その条件を決めるのが「アシスト印」です。

アシスト印は人気や各種指数の値で条件を絞り込む「オッズ・指数条件」と、性別や馬齢、馬体重などで競走馬の条件を絞り込む「馬ごと条件」があります。

購入する馬券を決める「馬券アシスト」

馬券アシストの設定画面

馬券アシストは、購入する券種や賭け金などを決めます。単勝や馬連、ワイドなど実際に購入したい馬券の種類(券種)を決め、券種ごとに賭け金や資金配分方法などを決めていきます。また、特定のオッズ以下の馬券を買わないようにするオッズフィルターや、買い目点数の上限を決められる買い目リミッターもここで設定します。

もうひとつ重要なが、買い目印の設定です。買い目印は、アシスト印で決まった軸馬や相手馬の買い目印を、どのような組み合わせで購入するかを決定するものです。2種類の印を設定しているなら、「軸」-「〇」という軸馬から相手馬に流す基本的な買い方のほかに、軸馬同士を購入するのかなどを決められます。また、印組の賭け金の倍率を変えることで、特定の印の組み合わせの賭け金を上げることも下げることもできます。

購入条件の組み合わせを決める「作戦」

作戦の設定画面

作戦はアシスト印と馬券アシストの組み合わせを決めます。買い目印であるアシスト印と、馬券の買い方である馬券アシストは対になりますが、ストックラインを使用すると、最大30種類の組み合わせを同時に決められます。

つまり、30通りの馬券の買い方を同時にできるということです。ストックラインは工夫次第で、より強い指数が出た場合には、同じ買い方を重ね買いすることで賭け金を増やしたり、券種ごとにラインをわけて、賭け金の倍率を調整したりと、さまざまな事ができるようになります。

ストラテジーテスターによる戦略の検証

戦略を設定すれば、過去レースのデータを使って、実際にどの程度のパフォーマンスが出るのかを確認することができます。戦略はそのまま自動運転で馬券を購入することもできるので、過去データの検証は非常に有益です。

ストラテジーテスターは、シンドローム3のツールのひとつで、検証する戦略と検証期間を指定して、シミュレーションします。テスターによる馬券購入シミュレーション結果は、収支分析画面で詳細なデータを確認することができます。

他の競馬ソフトでは、収支分析は自分が購入した馬券の成績を簡単に確認するためのものですが、シンドローム3において収支分析は、ストラテジーテスターによるシミュレーション結果の分析にも使うため、より多彩な情報分析ができます。

自動運転による実戦投入

ストラテジーテスターによるシミュレーション結果が満足いくものであれば、実際の競馬で自動運転することも可能です。自動運転は、戦略の設定と検証まで終了していれば、実際に実行する戦略を選択して、パソコンを起動しておけば実行できます。

これで、パソコンに張り付かなくても競馬ができるようになります。出かけている際は、タブレットやスマートフォンから、Googleリモートデスクトップなどのリモートデスクトップツールを使って、様子を確認することも可能です。

検証することの重要性について

過去のデータを使って戦略を検証することを「バックテスト」と呼びます。事前に必要な検証をする事は、競馬で勝ち組になるためには絶対必要なことです。

ただ、ほとんどの場合、指数検証や特定の条件に一致した競走馬の検証にとどまり、実践を想定した馬券購入を検証されることがほとんどありません。馬券購入を検証する機能は、競馬の世界ではあまり一般的でないのか、実際の馬券投票とはかけ離れた条件でしか検証できません。

しかし、株式投資や外国為替証拠金取引(FX)では、自動運転が当たり前のように利用されています。実際に人が直接売買をするよりも、プログラムが自動売買している割合の方が圧倒的に多いのです。

シンドローム3における「戦略」や「ストラテジーテスター」は、金融商品の世界では常識になっている仕組み着想を得て、競馬用に独自に開発したものです。もちろん、株やFXよりも競馬の方がはるかに複雑なため、この記事でご紹介した仕組みは、他の競馬プログラムや株・FXの自動売買システムには見られないものが多くふくまれています。

競馬における戦略システムは、他にはないシステムであるため、最初のハードルは高いかもしれません。しかし、使いこなせば確実にあなたの競馬収益を底上げしてくれるツールなのです。