シンドロームの異常オッズ理論

シンドローム流「異常オッズ」の見つけ方

「異常オッズのシンドローム」の武器は、時系列オッズを利用した「異常オッズ」です。時系列オッズは、馬連や三連単といった馬券のオッズ変動を、時間ごとに記録したものです。

時系列オッズの例

時系列オッズを見れば、発売開始からレース確定まで、どの馬の馬券がどのくらい売れているかを簡単に知る事ができます。もちろん、ほとんどのオッズは、あなたが買った馬券のように一般の競馬ファンの投票です。

大量のオッズの中から、関係者による「異常オッズ」を見つけることが、我々の主なテーマになります。

オッズはそのまま使うにはちょっと扱いづらいので、我々は「過剰ポイント」という指数に置き換えています。過剰ポイントは、シンドロームの中核指数で、オッズ変動を単純な数値の大小に置き換えています。

異常オッズの入った馬

上の図は、過剰ポイントの例です。8番人気の14番に「320」の数字が入り、同時刻の1番人気9番には「84」の数字が入っています。320と84を比べると、14番の馬の方が人気薄にもかかわらず、1番人気の3.8倍も馬券が売れていることがわかります。実際にこのレースでは14番の馬が1着になりました(2022年9月25日 中山10R)。

時系列オッズを利用する際の最初のステップは、オッズを比較しやすい単純な数値に置き換えることです。過剰ポイントは、どの時間、どの馬の数字を切り取っても、単純な数値の大小で比較できます。

異常オッズを引き起こす5つの原因

時系列オッズ変動をCTで丸裸に

時系列オッズ変動はCTで確認します。CTとはオッズ変動を時間ごとの「断片」にして確認するための仕組みです。シンドロームのCTは、左側が最新のオッズ、右に行くほど古いオッズになります。

時系列CTの見方

左右逆のような気がしますが、最新オッズのほうが古いオッズよりも重要なので、目につきやすく、情報が固まっている左端を最新にしています。人間の視線は左側から確認する習性がありますからね。

さて、ここで実際のレースのCTを見ながら、一緒に異常馬を見つけていきましょう。

時系列CTの基本的な見方
2022年9月25日 中山10RのCT
  • その列は特定の時間帯のオッズの変化量
  • 横方向は、時間ごとのオッズの変化
  • 縦方向は、下に行くほど人気薄
1分後に異常オッズが入りました
15時8分に異常オッズ発生
  • 15時08分にオッズが更新
  • 14番に大きな異常オッズが入った
14番の馬が1着

14番の馬が1着に入り、馬連は5,750円、三連複が16,230円、三連単 113,610円になりました。

もっと簡単に異常馬を見つけよう

時系列CTを見れば、オッズの変動や異常オッズを見つけることができます。しかし、急激に大きな変動が入った場合や、まんべんなく馬券が売れている場合には、異常馬を見つけるのに少々手を焼きます。

また、CTを見れば数字の大小は誰でも判断できますが、人気上位の馬と下位の馬の数字の大小を比較するには慣れが必要です。

そこで、誰でも簡単に異常馬を見つけられないか。そう考えて生まれてきたのが、「ゾーン」と「Gap」という考えです。

ゾーンとGap
  • 「ゾーン」は馬の人気をグループ化し、人気サイド、中穴、大穴を簡単に判断
  • 「Gap」は人気と異常の度合いから、簡単に異常度合いを判断
  • ゾーンはA~Gゾーンまであり、馬連得票率の範囲で規定

公式の異常馬「ゴースト」

異常オッズの入った馬を「異常馬」と呼びます。Gapとゾーンで、異常馬を見つけるのは簡単になりました。そして、誰でも同じ「異常馬」が見つけられるように、公式異常馬である「ゴースト」があります。 

異常馬の定義

異常馬は通常「時系列オッズセンサーCT」で見つけます。CTは時系列オッズ変動から、異常オッズの入った馬を見つけるためのツールですが、使いこなすには慣れが必要です。そこで、誰でも簡単に利用でき、統計的に優位性がある異常馬を、標準異常馬として定義しています。

ゾーン得票率異常馬条件
A18%~Gap 1
B10~18%総合指数順位1位
C7~10%Gap 3
D5~7%Gap 4
E3~5%Gap 5
F1~3%Gap 5
G0~1%対象外
ゾーン別異常馬一覧

「ゾーン」とは、特定範囲の馬連得票率ごとにブロックにして、人気をグループ化したものです。
「Gap」とは、人気順位と異常度合いを加味して、数字が高いほど人気薄で異常が高い馬になります。

では、実際のレース画面を見ながら説明します。

ゴースト印の例(2022年6月26日 阪神12R)
2022年6月26日 阪神12R

このレースに異常馬は3頭います。赤枠のGM印欄に「軸」印のついている馬がゴーストです。CTの数字の大きさでも判断できますが、ゴースト異常馬には自動的に印がつきます。ゴーストだけで勝負しても、年間収支をプラスに持っていけるでしょう。

先ほど説明しましたが、ゴーストはゾーン別にGapの異常度で判断します。理屈がわかれば、ゴースト自体をアレンジして、オリジナルの異常馬の定義をすることも可能です。シンドロームでは各種指数を加工して、独自指数を作ることもできるのです。

異常がはいると的中率アップ!

異常が入ると的中率がアップする

異常オッズが入ると、その馬の的中率がアップします。ゾーン別にみるとほとんど1番人気のAゾーンを除き、平均で 1.3倍複勝率がアップしてますね。人気薄の馬ほど的中率の上昇幅が大きくなります。つまり…

異常馬の穴馬が激走します

勝ちにこだわる姿勢

異常オッズのシンドロームは、会員の皆さんは、「競馬で得た利益で会費を払ってください」というスタンスを20年近く続けています。また、運営者自身も競馬をして利益を得ています。

運営者自身が競馬で勝つことはもちろん、「会員の皆さんが勝つこと」が非常に重要です。

そのために、異常オッズの入った馬をわかりやすく判断できるようにし、公式異常馬「ゴースト」を定義しています。しかし、いくらわかりやすくても、勝てなければ意味はありません。

勝つために必要なのが検証です。検証作業は過去データを使っているため、将来も勝てる保証はありませんが、過去データで勝てないのに、なぜ将来勝てると言えるのでしょう。

まずは、データで勝つこと。

これが明日の競馬に繋がります。

異常馬を見つける方法はいくつかありますが、シンプルでわかりやすいことは、データでも判断がつきやすいということでもあります。ゴーストの成績は2011年の分から公開中です。是非、一度ご覧ください。

公式成績データ
この記事のポイント
  • 時系列CTで異常馬を見つけよう(異常オッズの入った馬)
  • 過剰ポイントは、数字の大小も比較できる
  • 人気をゾーンでグループ分け
  • Gapを見れば、異常度合いがわかりやすい