大阪杯<G1の裏表>

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大阪杯の前身は、1957年に5歳(現4歳)以上の馬による重賞競走として創設された「大阪盃競走」。1964年に「サンケイ大阪杯」、1989年に「産経大阪杯」に改称。2017年より現在の「大阪杯」になりました。

創設当初は、阪神競馬場 芝1,800メートルで3月に開催され、何回かの施行距離や開催時期の変更を経て1972年に施行距離が2,000メートルに延長、1981年には開催時期が桜花賞の前週に移されました。

大阪杯は2017年にG1に昇格し、この時負担重量も「別定」から「定量」に変更されました。G1として比較的歴史の浅い大阪杯は、春開催のG1レースにおいて、中距離馬の活躍できるレースを拡充するために変更されました(以前は、宝塚記念しか春のG1がなかった)。

2014~2016年までは優勝馬には「天皇賞(春)」の優先出走権が付与されていましたが、2017年からは国際競走である「アイリッシュチャンピオンステークス」優先出走権が付与されることになりました。

一般競馬情報

春の中距離路線の最強決定戦」とされる大阪杯は2025年4月6日(日)に開催予定です。
一般競馬情報を見ると、今年の注目馬は以下の4頭が挙げられます。

注目馬特徴
ステレンボッシュ昨年(2024年)の桜花賞覇者
シックスペンス今年(2025年)の中山記念をレコードで勝利
べラジオオペラ昨年(2024年)の大阪杯覇者
ロードデルレイ今年(2025年)の日経新春杯で待望の重賞制覇

2024年の桜花賞覇者であり、過去に出走した8レースのうち、すべてのレースが3着以内という驚異の戦績を持つ「ステレンボッシュ」が1番人気の筆頭候補です。

その他の注目馬は、2025年の中山記念をレコードで勝利した「シックスペンス」、2024年の大阪杯覇者で連覇を狙う「べラジオオペラ」、9レース中6レースが2着以内の戦績を誇る「ロードデルレイ」を挙げることができます。



2025年04月06日 阪神11R 大阪杯

発走:15時40分 芝2000m <波乱>
更新日時:2025年04月06日 15:29

馬名単勝Zone得票率勝率複勝率性齢騎手
5ベラジオオペラ5.5B16.4%24.5%55.2%牡5横山和生(58.0)
12ステレンボッシュ5.1B15.2%15.3%44.1%牝4モレイラ(56.0)
10シックスペンス4.8B14.3%14.3%42.0%牡4横山武史(58.0)
2ホウオウビスケッツ8.8B11.1%10.2%33.7%牡5岩田康誠(58.0)
13ロードデルレイ7.8B10.1%9.0%31.3%牡5西村淳也(58.0)
6ジャスティンパレス9.4C7.3%6.3%23.6%牡6鮫島克駿(58.0)
7ヨーホーレイク12.7D6.5%8.4%28.7%牡7岩田望来(58.0)
11デシエルト11.6D5.4%4.5%17.7%牡6池添謙一(58.0)
9コスモキュランダ19.4E4.5%3.7%15.0%牡4丹内祐次(58.0)
14エコロヴァルツ30.2E3.2%2.5%11.2%牡4M.デム(58.0)
4ソールオリエンス33.1F2.4%1.7%8.8%牡5松山弘平(58.0)
1ボルドグフーシュ40.7F2.1%1.4%7.8%牡6吉田隼人(58.0)
3ラヴェル93.0G0.8%0.3%3.9%牝5北村友一(56.0)
15アルナシーム144.7G0.4%0.0%2.8%牡6横山典弘(58.0)
8カラテ238.4G0.2%0.0%2.3%牡9和田竜二(58.0)

大阪杯のオッズ分析表は、2025年04月06日 15:29に配信されます

寸評
  • 人気馬の中で「ベラジオオペラ」「ホウオウビスケッツ」に大口の投票を確認
  • 中穴の中で「ヨーホーレイク」に大口の投票を確認
着順単勝人気馬番馬名
135べラジオオペラ
2413ロードデルレイ
387ヨーホーレイク
券種配当
単勝5510円
複勝5180円
13260円
7340円
枠連3 – 7650円
馬連5 – 131,720円
ワイド5 – 13730円
5 – 7990円
7 – 131,460円
馬単5 – 133,300円
三連複5 – 7 – 136,910円
三連単5 – 13 – 730,910円
開催日当日の注目馬の更新タイミング
  • 開催日当日の朝(9時)
  • 開催日当日のお昼(12時)
  • 投票締切60分前
  • 投票締切30分前
  • 投票締切10分前

用語解説(異常オッズ注目馬)

用語  説明
得票率買い目フォーカスごとのオッズを、全体の売り上げに対する割合に置き換えた数字(「得票率」についての詳細は「得票率の求め方」の記事をご覧ください)
ゾーン特定範囲の馬連得票率ごとにブロックにして、人気をグループ化したもの(「ゾーン」についての詳細は「シンドロームの異常オッズ理論」の記事をご覧ください」)
勝率1着に入った割合
複勝率3着以内に入った割合

こちらに書かれている内容で被ったいかなる損害につきましては、株式会社ナクティブは保証いたしません。馬券は自己責任でお願いします

G1に昇格した2017年からの過去8年(2017~2024年)のデータ分析をします。

大まかな傾向で言うと、大阪杯は比較的波乱が少ない傾向にあります。特に2番人気の複勝率は62.5%と、ほとんど1番人気と変わらない数値を示しており、1番人気馬も通常と変わらない複勝率のため、1-2番人気馬が馬券に絡む傾向が特に強いレースといえます。

逆に3番人気の複勝率はG1平均が42.4%であるのに対し、大阪杯は25.0%と3番人気の苦戦が目につきます。

ただ、万馬券発生率は他のG1レースよりもやや高いため、人気サイド+穴馬で勝負するレースといえるでしょう。
詳しくは、当日の「異常オッズ注目馬」を確認してみてください。

レース分析

用語解説(レース分析)

用語説明
ゾーン着順    1~3着までの着順をゾーン別に表示(「ゾーン」についての詳細は「シンドロームの異常オッズ理論」の記事をご覧ください)
配当指数レースがどれだけ荒れたかを独自の計算式で評価。数値が大きいほど波乱
異常馬動向値的中した異常馬が人気薄であるほど、数値が高くなる
波乱指数「超堅い<堅い<平穏<波乱<大波乱<超波乱」の順番にレースが荒れる予想

レース傾向

年度 優勝馬名ゾーン着順配当指数異常馬動向値波乱指数1着馬得票率2着馬得票率3着馬得票率1番人気得票率三連単配当決着馬人気
2017キタサンブラックA-D-C066.37平穏27.35.78.327.32.4万1人-7人-4人
2018スワーヴリチャードA-D-A00波乱18.86.622.0221.7万2人-6人-1人
2019アルアインD-A-C8863.88波乱5.218.09.219.79.4万9人-2人-5人
2020ラッキーライラックA-B-A00堅い18.415.519.019.00.8万2人-5人-1人
2021レイパパレC-F-A1330堅い8.82.436.236.210.6万4人-6人-1人
2022ポタジェE-B-E3660波乱3.211.23.235.653.8万6人-3人-7人
2023ジャックドールA-B-F00大波乱19.716.92.919.73.1万1人-2人-10人
2024ベラジオオペラB-B-F390大波乱13.812.72.117.19.3万2人-3人-11人
平均78.316.314.411.112.924.611.4万

配当分析

年度波乱指数配当指数単勝馬連馬単三連複三連単
2017平穏0240円2,320円3,390円4,830円23,910円
2018波乱0350円2,930円3,750円2,780円17,450円
2019波乱882,220円3,680円10,940円10,740円93,560円
2020堅い0410円1,110円1,970円1,350円7,810円
2021堅い1331,220円19,080円37,610円7,240円106,210円
2022波乱3665,870円10,980円39,630円50,990円537,590円
2023大波乱0360円830円1,580円8,980円31,240円
2024大波乱39550円1,930円3,720円22,720円93,050円
平均78.31,403円5,358円12,824円13,704円113,853円

レースの総括情報(約10年の傾向)

項目G1レース平均大阪杯変動率
1番人気複勝率62.9%62.5%-0.6%
2番人気複勝率47.7%62.5%31.0%
3番人気複勝率42.4%25.0%-41.0%
配当指数平均109.678.3-28.6%
1着馬得票率平均17.114.4-15.8%
2着馬得票率平均12.711.1-12.4%
3着馬得票率平均10.212.926.1%
1番人気平均得票率25.224.6-2.5%
馬連万馬券率14.8%25.0%68.9%
三連複万馬券率41.0%37.5%-8.5%
三連単10万馬券率29.0%37.5%29.3%
約10年のデータからわかること
  • 1・2番人気の双方の複勝率が6割を超えている
  • 人気サイドが強いため、比較的固い決着が多い
  • 万馬券発生率は意外に高いので、人気馬+穴馬を狙えるレース
  • 人気馬が必ず絡むため、三連複は万馬券になりづらい

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