儲かる? 損する? ウマい話の見分け方

儲かる話がある。あなただけに教えます
プロが30年間勝ち続けたやり方を教えます

こんなフレーズを耳にしたり目にしたことはあるでしょう。
はっきり言って…

この手の話は競馬だけでなく、投資系、副業系などの商材でよく見かけます。
これがメールやウェブで見たのなら、最初から信じる人は少ないでしょう。

しかし、思わず信じてしまう瞬間が誰にでもあるのです。

儲け話を信じる瞬間

儲け話が本当の詐欺であるなら、より巧妙な仕掛けが用意されているはずです。大手の企業を名乗ったり、セミナーや説明会の会場が一流ホテルや、実際に名乗った企業の会議室だったり…。あるいは、誰もが知っている有名人が同席していたりとか。

いわゆる「立派な舞台装置」が用意され、警戒心の強い人はこれでも一歩構えてみるかもしれません。これに実際の成功者の話など、効果的な台本があると「ぐらっとしてしまう人」もいるかもしれません。

これは話半分としても、「儲け話を信じやすくなる仕組み」は身近にあります。それは話を持ってきたのが、すでに人間関係が出来ている同僚や取引先、友人、知人だった場合です。

あなたと人間関係が構築されている人(敵対していたり、嫌っている場合は除く)との話は、見ず知らずの人が話す言葉よりも信じやすい傾向にあります。

10年以上の付き合いのある友人が、あなたをだます目的で儲け話を持ってくることはありませんし、もし、事情があるならきちんと話していることでしょう(ノルマが大変とか…)。

一方的にあなたが損するような人間関係なら、すでに関係は終わっているはずです。

あなたも関係が近い人からの話なら、「疑い」よりも「オトクな気分」で聞くはずです。良く知っている人が、自分でも利益が出ている「儲け話」としてあなたに話しているからね。

不信の芽が芽吹くとき

親しい人からもたらされた「儲け話」にあなたが乗ったとしましょう(この話は「投資話」だとします)。さて、結果はどうなるでしょうか?

競馬に限らず、FXや株式投資には、いい時もあれば悪い時もあります。だから、「必ずドローダウン(損失)は発生します」。

  • 常に馬券を当て続けるのは不可能
  • 勝負ごとに100%はない

競馬の場合は、勝ったり負けたりをくり返し、1年を振り返ったとき買った方が多ければ、プラス収支で終わります。

しかし、親しい人から聞いた儲け話の場合は、損をする可能性がすっぽりと抜け落ち、儲けることばかりを考えています。実際に儲けた人が身近にいるという事実で、あなたは自分も同じ利益を得られる、儲かったら何を買おうかと夢想しているかもしれません。とんだ「捕らぬ狸の皮算用」ですね。

実際には勝ったり負けたりをくり返すので、ある時「想定外の連敗・損失」を経験します。
その時、「不信の芽」が芽吹くのです。

本当に納得しないと人は動かない

たとえ話だとわかりづらいので、「異常オッズのシンドローム」を例に話をすすめます。

2018年に自動運転が標準搭載される際、いくつか議論がありました。

  • 自動で儲かるなら、誰かの設定に乗っかる人が出てくる
  • みんな同じ設定になってオッズが著しく下がるのでは?

しかし、蓋を開けてみれば、皆が同じ設定になるのではなく、会員個人個人で個性的な設定で自動運転をする結果になりました。

なぜか? みんなそれぞれの設定を、きちんと検証して運用していたからです。

ここで先ほどの話に戻りますが、例え親しい人が持ってきた儲け話でも、理屈や結果について納得しないと、真剣に取り組まないものです。うわべの理解で話をすすめても、どこかで躓きます。

シンドロームの自動運転の例は良い例で、気軽に検証できる環境があるからこそ、納得のいくまで自分のやり方を追求します。Aという人に最良な方法が、あなたに必ずしも合っているわけではありません。

会員さんをふくめ、身近で競馬の自動運転をしている人は、「過度にリスクを抑える人」、「ある程度のリスクを飲み込んで高配当を狙う人」、「的中にこだわる人」など三者三葉です。

最初は同じ話(設定)からスタートしても、その人の考え方で変化していくのです。誰かに言われた話にそのまま乗っているだけでは、ジェットコースターと変わりません。ジェットコースターは途中で降りることはできませんが、競馬は途中でやめることもできます。

自分の判断でやめた結果、次のレースで大穴馬券が当たることもよくあります。

身近な人が持ってきた儲け話でも、可能な限りリスクも含めて理解し、本当に納得した上で取り組んでください。

まとめ
  • 儲け話は、身近な人が持ち込んだ話でも正しく理解しましょう
  • 利益だけでなく、損が出る事もあります
  • 自分が本当に納得していれば、適切なリスクを取れるようになります