この記事は、現在シンドロームを利用されている会員さんに、実際にアプリを使った感想や体験談を語っていただき、利用者目線での使用感をお伝えすることを目的としています。
競馬歴34年のディープな競馬ファンでも、シンドローム歴は3年目というオッズ競馬ではまだまだ若手のアマトさん。34年の競馬では新聞と馬券を握りしめ、現在はパソコンに自動で馬券を買わせて、自分は楽ちん。でも収支は毎年プラス。毎週欠かさず検証していると豪語するアマトさんにインタビューを受けて頂きました。
- ハンドル名 :アマト さん
- 年代 :50代
- 競馬歴 :34年
- シンドローム歴 :3年
- シンドロームのスタイル:穴狙い、回収率重視
- 趣味 :競馬、パソコンの自作、その他
シンドロームを使ってみた感想はどうですか? 使用前と使用後の違いを教えて下さい。
使用前の印象に関しては、そもそも「異常オッズ」っていう考え方自体にを懐疑的なところがあったけども、使ってみると論より証拠であたるので、当たる儲かる。
否定することは全くないって感じですね。
やっぱり一番大きく違いを実感するのは、儲かるってところですかね?
私は1988年から競馬をやってますが、今までで一番でかい払い戻しが50万ぐらいだったかな? 帯封届かないくらいと…
それは100円買って50万円ぐらいですか?
そのレースは G1だったんで1レースで5万円ぐらい買って50万円、10倍になった感じです。これまでのスタイルだと、100万ぐらいの年間予算で馬券を買っていたので、だいたい1年で負けちゃってプラマイゼロになるかなぐらいの感じでした。
シンドロームをつかって、最初の年の2020年でも、いきなり100万クラスの馬券は払い戻しで取れるようになりました。
異常オッズに興味がある人はいると思いますが、そもそもオッズってあらゆる人が投票した結果、全てが混ざった汚水みたいな感じのイメージだと思います。
「その混ざったオッズを使って見分けられるのか?」というのが、利用前の印象として強いと思うんですけどね。
利用前の印象として、結局「異常オッズ」って埋もれちゃうんじゃないかっていうのと、誰かが買ったとして、他の人も買ってたりするんだから、明らかに出てこないんじゃないかっていうのがありました。
あと、はっきりわかるようなやつって、なんかサイン馬券に通じるようなうさん臭さがあります(笑)。「最初から決まってるのかよって」。そんなわけないでしょって思う方がやっぱり初期の印象っていうか、やる前の印象として強かったです。
自分もかつてサイン馬券をやってみて、当たる時は立て続けに当たるんですが、当たらない時は全く当たらないんです。
果たしてこの予想法はなんだろうなって思いました(笑)
異常オッズにも波があるけど、それでも先ほどお話しを聞いた限りだと、年間を通じてプラスには持ってきていってるんじゃないですか?
はじめてから3年目だけどマイナスになってないので、ずっとプラス収支です。
シンドロームを使用する以前の競馬スタイルを教えてください。
どんな予想法なのかとか、どういうスタイルでなのか?
何を重視してたとか、そういうところを中心にお願いします。
そうですね、シンドローム以前の競馬は、基本人気から買うオーソドックスな馬券の買い方になるので、競馬新聞を見て、人気どころの印が熱いところ、前走がよかった馬、その辺の馬が勝つ可能性が高いんじゃないかっと考えて買っていました。
そのやり方だと、狙った馬自体は確かに絡むんだけど、結局(馬券を)取れる範囲で取ろうと思うとトリガミになったり、あとは想定外の変な馬が入ってきて、「あぁーもう一頭買ってれば、当たったのに」みたいに、人気馬から買って、結局は外すパターンになっていく形ですかね。
当時使っていたのは、競馬新聞とTARGET frontierで、人気の馬を中心に、 G1とかのレース大きなレースなら過去10年のデータで、こんな馬が来たとか、来ないとかの過去の傾向で〇をつけたり…。上がり3Fのタイムがいい馬をこれに加えたりという形です。
ちなみに人気という単語が出てきましたが、これは例えば当日の締切30分前ぐらいの単勝人気で判断しますか?
たいてい単勝の人気で見てるんで、当日の締め切り30分、まあ15分ぐらい前まで粘る時もあります。
そういった感じで、あとはレースによりますが、「1番人気の馬は絡むけども2番人気の馬は全然このレースだとこない」となってくると、5分前ぐらいまで引っ張ったりはします。
調教はどんな感じで見てましたか?
グリーンチャンネルの調教番組をずっとご覧になったとかですか?
新聞の調教欄を見て、スポーツ新聞や競馬新聞とかでも調教のデータが出てると思うので、そこで良いタイムのやつです。映像までは見えません(笑)。
あと、調教欄、トラックマンの欄なんかで評価が高い馬です。
でも、調教がいいからって別に走るわけじゃないよねって最近思います(笑)
馬が調教で走ったからって、素人には分からないですね(笑)
調教で走ってるからってそれが全力なのかどうかも分からないし、体調が良いかもよく分かりません。
調教を見ている人はよくパドックもみていると聞きますが、パドックは見ないんですか?
一応確認はしました。入れ込んでるかどうかだとか、歩き方がグイグイ引っ張ってるか(気合)みたいなの見てるんですが、それも同じく走るかどうかとはまた別の話ですね。
「やる気はあるなぁ」とか、「入れこんでるなぁ」、「この馬首ギュンギュンやってるな」とか。
ただ縦の比較なんで、その馬の前走時の様子を覚えていれば、それに比べて元気ないよねとか、ちょっと動き固いような気がするとかですね。
TARGETを使っていたというお話を伺いしました。TARGETを使ってる人ってのは、結構多いと思うんですが、どういう使い方をしてたんですか?
基本的には、過去のレース、例えば同じG1レースを買うことが多いんで、過去のレースでどういう馬が走ってるかとか、どの馬の前走が調子が良かったとか、そういったデータベースとして使う感じですかね。
TARGETには、独自の基準タイムでタイム指数が出てたと思いますが、これは使いましたか?
使わないです。タイム指数に関してはTARGETの他に、スーパーパドックというソフトを使ってスピード指数を見てたので、どっちかって言うとタイム指数系はそっちを見ていました。
スピード指数は新聞にも掲載されているように、多くの人が参考にすると思います。
自分もスピード指数は、20年以上使っていたんですけど、新聞の馬柱と戦績と組み合わせて数字を判断しなきゃいけない所があるんで、人によってはスピード指数の捉え方が違ってるのかなと思うんです。その辺はどんな感じで処理していました?
基本的には上がり3Fの脚を見るためのスピード指数っていう形で使って、前半のタイム(先行指数)よりは、上がり3F(上がり指数)を中心に見るイメージです。
なので、あまり参考になったかって言われると微妙だなぁ…。
スピード指数の高い馬はね、人気サイドになっちゃうんで、結局(配当が)固くなっちゃうし、別にこれ見なくてもこの馬買うよって話なんで。
総括すると一番重視してたのは、単勝人気ですか?
はい、単勝の人気です。
新聞の印も参考にしてるって話もありましたね。
新聞の印は、参考にしてましたね。
まあ、ある意味オッズに考え方が近いのかもしれないですけど、「みんなが印をつけてる馬は何か理由があって、みんなが印をつけてるでしょ」って話なんで。
とりあえず重い印がいくつ付いてるかを重視してやっていました。
この記事の読者さんと同じような感じでしょうか?
そうです。結局「なにやっても当たらん」って感じです(笑)
当たっても儲かりません(笑)
現在シンドロームを使って、どのように競馬スタイルや予想方法が変わってきたか教えてもらえますか?
そうですね。今は即PAT口座でシンドローム3を使ってて、A-PAT口座の方は今まで通りの馬券の買い方というか、どちらかといえば応援馬券を買ってます。例えば、新馬戦だけとか。
今までとは手動投票ですか?
手動投票では、この馬だけちょっとお気に入りにしたいんでってことで買うぐらいで。
シンドロームを使い始めて、すぐに「当たるなぁ」と思って…。使い始めてから2か月ぐらいで確信が持てたので、それ以降はもう基本的にシンドロームで設定した買い目を自動で買っていく形です。
自分で買うっていう形を取らないです。もう自動投票のみで、手動の投票はほとんどシンドロームを使ってない感じです。
古くからの会員さんだと手動と自動を併用している方もいるんですけど、基本は自動のみでしょうか?
応援馬券以外で手動で買うのは、たまに競馬場に友達とかといった時に、ノートパソコンを持ち込んだ時ですね。競馬場でも、結局シンドロームを立ち上げてるんですけど。
競馬場でやってる時は、シンドロームの数字を見ながら手動投票です。
CTの数字を見ながらでしょうか?
CTの数字を見ながらです。この馬と、この馬がこのタイミングでがっつり(異常が)入ってるから、紐に入れようとか、軸として買うみたいな買い方をしてます。
基本的にはシンドロームの画面は人気順(馬連得票率)に並んでますけど、人気薄が熱かったら、そこから人気の方に流す感じですかね?
自動投票の方はそういう感じです。
たまに手動でやる時はどんな感じですか?
逆です。人気サイドの方から人気薄に流します。
自分で買おうって思ってた馬に加え、CTにドンと異常が入ったものを追加する感じです。
どっちかって言うと手動の方は本当に上位人気の馬を厚めに買います。
その場その場で当たる事を重視して人気サイドかつ、人気薄が入った時に儲かるようにって感じですか?
儲かるようにって感じです。
自動運転主体だと、どのような戦略を作るかがキモになってきますね。どのような点にこだわって戦略を構築してますか?
自動運転の設定自体はまあ配当重視ですね。レース的中率よりは配当重視の形です。
ストラテジーテスターを回して、どれがその年度の「投資回収」が良いかと考えた時に、細かく当てていくよりは、一発ででかい(馬券)のが獲れてる時の方が、年間通して回収が良くなります。
とにかく、ストラテジーテスターを回して、回収率を重視した形でやってた結果、本当に一発狙いという感じに近くなってきています。
なるほど…
アマトさんが想定している「一発」は、どのぐらいの配当を想定してますか?
三連単で10万円以上(1000倍)ですかね。
100円で10万円以上が戻ってくるといいなと。だいたい年間に5回ぐらい、50万円(5000倍)以上の馬券が当たるイメージで獲りたいなと思ってます。
この辺りは、以前のスタイルとはもう完全に真逆でしょうか?
はい、以前のスタイルとは真逆です。どちらかというと、完全に軸馬をシンドロームでいうところのDゾーン以下にして、主に狙っているのはFゾーン以下のイメージなんで。
手動だと、そもそも Fゾーンから買うのって度胸がいります(笑)
そうですね(笑)。思いっきり人気薄ですからね。
自動だと「こんな馬から買うのかよっ!」ってなるのですが、「もう買っちゃてるんだから、しょうがないよね」って話です(笑)
手動では買えません
自分はシンドロームの開発もやっていて、本格的に自動運転が搭載されてから、以前よりも本気で投票するようになったんですけど、やっぱり人気薄のFゾーンだと、単勝の人気で12番人気や、13番人気であることがザラなので、確かにそこから、賭けていくっていうのは、ちょっと勇気いるかなっていうのは思います。
戦略は一度作ると、もういじらない感じですか?
いえ、私の場合は毎週テスターを回して検証してます。
これって面白いんじゃないか?と思いついたパターンがあったら、とにかくストラテジーテスターを回してます。
それは、気づいたらテスターを回してるっていう状態でしょうか?
何もなくても回して、面白そうなら即回してみるって感じですね。
もしかしたら「この組み合わせって美味しいんじゃないの?」とか。
あと、馬券として分けてみると、当たりの馬券の中でも、買わなくてもいい馬券の組み合わせを絞り込めるんじゃないかと…。
例えば、買い目印の種類をいっぱい増やして、買い目の組み合わせで、今までは全部一括りに〇としてたけども、〇、△、×みたいな感じで印の組み合わせを増やして分解してみたら、この印の組み合わせは、そもそも買わないんでいいんじゃないのっていうのが分かります。
(無駄な買い目を)どんどん削って戦略を組んでます。
馬券の中心はやはり三連単ですか?
1番回収率高いのが三連単、次が三連複です。
買ってる馬券の金額的には三連単が1番多いですね
三連単を中心にするんであれば、現在8種類の印が使えますが、そのぐらいの印がないとそもそも無駄な買い目が増えてしまうのでしょうか?
最終的に、自分が使ってる買い目印自体の数を減らしてて、実際買ってるのは本当に「◎」と「○」と「軸」の3つしか使ってません。
ただ、その「◎」「○」「軸」の印を打つ馬を選び出すまでに、ストラテジーテスターで、いろんな印を使って分析をかけ、いらない馬券を削っていくことをやってます。
なるほど。実際の運用はシンプルな印にするけれど、検証の段階では印を複数分けていろいろな組み合わせの買い目を想定しているということですね。
そうなると狙う馬を探すっていうのも重要ですが、馬券の組み合わせの方が戦略上、重要な位置を占めてるって感じですか?
確かにそうですね。狙う馬自体は、シンドロームでいうところのFゾーンだとかEゾーンとかDゾーンとかの考え方に近いです。
いわゆる標準的な異常馬の定義でしょうか?
標準的な異常馬の定義です。
ただ、定義をそのまま使ったり、人気馬とかを全部買っちゃってると、結局買い目点数が増えちゃうんで、そうすると儲からないです。
そこをいかに削れるかなというところですね。
ストラテジーテスターを回して、いかに無駄な買い目を削っていくかの確認をするという感じですか?
そうですね。その形で回収率を上げていくと。その結果、今年(2022年6月まで)の回収率は150%です。去年(2021年12月末)までは回収率118%です。
やっぱり(シンドロームを)始めて3年で、回収率が113%、118%ときて、今年(2022年)が150%。テスターによるバックテストの結果と、実際に買った馬券を比較すると、最初の年のほうって、数字が出ないですよね。本来は入れておくべき買い目も削りすぎてしまってたり。
今だいぶ洗練されてきて、テスターで回しているのはかなり数字をたたき出してるはずなんですけど、そこにたどり着くまでの間に、この目を削った結果、凄い美味しいあたりを逃したとか…。
そういう痛い経験がいっぱいありますか?
そういう痛い経験だらけです(笑)
それでも、はじめて1年目でも回収率が100%超えて戻ってきてはいますね。
独自戦略を中心に運用されてるみたいですが、最近、公式成績として出している「ゴースト」をベースに独自の改良をされたとお聞きしました。
ゴーストの異常馬定義をそのまま使って、回収率が190%のシステムを構築されたようですが、それを作ろうと思ったきっかけや、戦略構築で重視した点など「こだわった点」を教えてください。
ゴーストをカスタマイズしようと思ったきっかけは、シンドロームの会員サイトに「月刊オッズ競馬」という記事が載っていて、ゴーストが「去年と比較して今年に入ってから当たらなくなってる、数字が落ちてるよ」って話があったので、「でも、それ本当なのかな?」って思いまして。
ゴーストって基本的には馬連・ワイドの馬券で作られてますよね?
公式では、馬連・ワイドに加えて単勝もあります。
いま自分がメインで買っている馬券は、三連複・三連単だったので、1回「ゴーストに三連複・三連単組み込んだらどうなんだろう」ということでやってみた。
異常馬もゴーストを使って、カスタマイズしてみました。
実際にカスタマイズした数字を見てみたら、結構な数字が出ていましたね(笑)
改めて、「ゴーストすごいな!」と思いましたよ
さすがだなと(笑)
ゴーストは、もともと最初の基本形として提供しているので、色々と改良の余地をあえて残してます。そのひとつが券種であり、単勝・馬連・ワイドに限定しているのです。
昔から「単勝は買った方がいいよ」と言われてましたが、単勝を入れると的中率がぐんとあがり、過去10年の成績をみても、的中率 30%、回収率 117%ぐらいになるんですよね。
多少、波はあるにしても、ゴースト自体は幅広く異常馬を狙っているので、安定性はあります。
そうそう、安定してます。
的中率が高いので、まったく当たらなくてしんどいというのはないですね。
自分でカスタマイズした時は、ゴーストって普通にテスター回して回収率を見てみると、そもそも単勝ってそんなに儲からないなと。
儲からないですね。
それなので、儲からないから単勝は除外です。
ワイドと馬連はそこそこ儲かってたんでそのまま使う形です。これに三連複・三連単を加えただけ。だから、基本的にゴーストそのままのルールなんですけど。
まず最初は、基本ルールに三連複を組んでテスターを回して、5年間の成績を確認しました。未勝利戦は成績が悪いので、まずはバッサリ切ります。
それから、過去の傾向で午前、午後のレースを見てた時に、シンドロームの会員サイトでも全レースと9R以降でまとめた記事を出してたと思うんですけど、その傾向通りには出てると思ったので、いらないレースはどんどん削っていくという形です。
この2つをやるだけで、かなり回収率が上がってきます。
やっぱり、不要なレースを削るというところがポイントなんですか?
全てのレースを買っていたら、シンドロームを使っていたとしてもかなり平坦な数字になってきちゃうと思いますね。
そうですね。
実際に1日の配当を見ても、1番人気~3番人気が絡むレースのほうが多いのかなという実感がありますので、そうすると人気サイドだけで決まるやつを買ってたら儲からないということですか?
そうです。儲からないんです。
その辺が「人気薄を狙う」っていうコンセプトになってる訳ですね?
自分独自で作っていたものはその形ですけども、今回のゴーストのカスタマイズっていう点では、ゴーストの基本ルールをそのまま生かしてます。
異常馬の定義自体はまったく変更していない?
まったく変えてないです。
それなので、AゾーンもBゾーンでも軸馬出てくるっていうような形で作ってましたね。
Aゾーンを1頭買うってことは、1・2番人気でも異常が入っていれば買われているということですよね?
そうですね。
逆に言うと、ゴーストの基本ルールに、さっき言ったようにレースを削って、三連複組み合わせてやれば、ゴーストでも相当なポテンシャルがあるんじゃないかなと思います。
特に三連単組み合わせると、三連単だけで回収率200%超えて来るんじゃないですかね?
250%ぐらい出るんじゃないかな?
三連単を上手く使うとそのぐらいの数字は出ますね。
実際に、競馬歴が長いのでわかると思いますが、書店に行くと、競馬の書籍は必勝法の類がいっぱいあると思うんですね。
最近書店を覗いてみたんですが、必勝法ではなく「馬券の買い方」っていう本がちらほら目につくようになりました。ようやく「どういう買い方をすればいいのか」っていう部分に、みなさんも着目しだしたんだなあと感じていますが、どう思いますか?
どうでしょう(笑)?
自分の買い方は、ストラテジーテスター至上主義です(爆)。
それで儲かるパターンを作って、信じて買うっていう形なんで、ある意味「結果重視」の形です。
「ちょっとカーブフィッティングになっちゃってる部分があるんじゃないの?」って言われると、あくまで、過去の傾向で美味しいのを組み合わせてくって形になってるんで、確かにって感じる部分はありますけど。
ただ、実際にテスターを回した結果、過去5年間で全て回収率 150%以上の数字がゴーストベースでもでますので。
フォワードテスト(実運用)で、成績が伴ってるんであれば、カーブフィッティングではないですね。
だから、ストラテジーテスター至上主義という感じですね。とにかくバックテストは、馬券を当てるためにも大事だし、外れ続けた時に「心の安定を得るため」にも必須ですね(笑)
それは非常に身に染みてます(笑)
例えば、全然当たらなくて、2ヶ月連続で回収率10%の時とかってのもあったりするんです。実際に過去データでバックテストすると、そういう月もあるんです。
ただ、年間通せば、間違いなく最終的に回収率 100%以上になるので、「大丈夫、過去にもこういう事ってあったんだから」と。それで、耐えられると。
これが逆に、テスターも回さず、バックテストをしてない状態だと、過去の実績だとかこうなったとしても、「ちゃんと最終的には儲かるんだよね?」っていう根拠がなければ、耐えられないので、もう辞めちゃおうかなと。
何連敗かした時に、心が折れるっていうやつですね。
そういうことです。
本当にこれでいいのかっていう考え方になってくるんで、そのためにもストラテジーテスターはよく回します。
先ほど、「ストラテジーテスター至上主義」っていう言葉が出ましたが、実際にバックテストをする際って、どういう点を注意されてますか?
例えば、以前、会員さんに「バックテストはしっかりしたほうがいいよ」っていう助言をしたんです。そしたら、都合悪い・成績の悪い条件をどんどん除外して、極端な話、3と5と7レースがいいので、成績の悪かった1レースや2レースを削ってバックテストしなおし、最終的に回収率が200%を超えてたそうだなんです。
実際にその戦略設定を実運用するとまったく違った結果になり、成績が悪いというケースがあったんです。これをカーブフィッティングと言うんですけど、これに陥らないようにどういう点を注意されてますか?
確かに、それはカーブフィッティングでやりがちというか、やっちゃいますよね!
私もやってます(笑)
私の場合は、「都合のいい結果は過去何年間の結果か」を見ることです。
年度ごとに回収率が100%を超えてますかとか、一発大きな馬券を当てただけになってないかってところを見ると。
例えば、回収率だけで見ると、三連単が1レース一発ぶち当たると、それだけで払戻金額が大きくなって、年間の回収率が跳ね上がるところがあります。さっきの例だと、3レースでその大きな馬券が当たるだけでも、1年間の回収率が上がります。
こういう「一発の例外」を避けるためには、三連複とかある程度的中数が多い券種を参考にするべきです。
ある程度のデータの母数を確保できるものということでしょうか?
そうです。集団において、頻度が確保できるものです。
ただ、その三連単の高配当は逃がさないようにします。
なるほど。
全体の母数を上げるような形で、三連複など三連単ほど極端な高配当に偏らない馬券でしっかり足場を確保しつつ、三連単の爆発力を利用するんですね?
そうです。それを足すみたいな形ですね。
でも、カーブフィッティングはすごく楽しいんですよ!(笑)
(笑)
すごく楽しくて(笑)
私の考えた最強の競馬回収パターンってなんだろう。。。過去に戻って、IFでやったようなノリというかですね、そのパターンに近いんで、すごく楽しくなるんですけども、やり過ぎちゃうと当たらないので。
極端な最適化はかけすぎないということですね。
あとは、データの母数を可能な限りとってあげるということです。
実際、さっきのゴーストベースの戦略だと、札幌のレースだけ他のレースと逆で組んでるんですよね。とにかく美味しいので、逆に張るようにしようと。
ある意味カーブフィッティングなんですよね(笑)
なるほど。札幌だけ逆張りというのは根拠があるようなないような…(笑)。
よくわかんないですけど、そういうのを見つけるのも結構楽しいのかなとは思いますけど。
カーブフィッティングはある程度のレース数を確保したうえで、そこからどれだけ回収率を上げられるかというのが楽しいので、一度「カーブフィッティングの限りを尽くしてみる」というのは、面白い。
勉強というか、練習という意味で、バックテストをするときの楽しみで、回収率 300%を目標に組んでみようとか。
そこで、注意点としては、バックテストの数字に興奮して、そのまま大金を賭けないってことですか。
それを本番では使わない。
あくまでも検証のみで、お遊びじゃないですけど、検証でとことんやってみることだと思います。本番用はもう少しレースの母数を確保し、年単位できちんとプラスの回収率がでることを確認しています。
競馬以外の趣味として、パソコンを自作するのも好きだと伺ってます。
競馬を自動運転するにもパソコンは必要ですし、パソコン環境に対する考え方をお聞かせ下さい。
シンドロームで競馬をやる時って自動運転になります。そうすると、自動運転のメリットって、「競馬をしてても出かけられる」って言う点があります。
競馬やってても出かけられるようになったのは、私にとって非常に大きいところなんです。そのためにパソコンは絶対にフリーズしないこと。
堅牢というか、落ちない、フリーズしないというのが、第一になります。
昔パソコンを自作した時は、なるべくクロックをあげて動作が早いほうがいいよねとかやってたんですけども、シンドロームを動かすパソコンに関しては、とにかく手堅く安定性を重視です。
フリーズした日にでかい馬券が当てたら死にたくなります(笑)
(笑)
とにかく安定性が重要です。
次に、バックテストをとにかく回すという話をしたんですけど、自分は大体2017年から2021年の過去4、5年分ぐらい回します。
この期間を気持ちよく待てる時間でテスターを回せないと、試行回数を増やせないので、5年間のバックテスト1回で大体15分から20分ぐらいで終われる速度が欲しいです。
20分くらいなら何か別のことしている間にバックテスト完了するんで、それぐらいの性能があるのが大事かなと思います。
運用に使ってるパソコンとバックテスト用のパソコンは分けてますか?
現在は、運用とバックテストを同じパソコンでしてます。競馬専用のパソコンを1台組んで、土日は実際に運用やってて、平日はバックテストで過去の情報を調べるという形でやってます。
まさにいま競馬やってる最中にバックテスト回すのはできないので、別にパソコンを動かせるようにはしてるんで、開催中にバックテストをしたくなった時はこっちをつかいます。それ以外の時は競馬用のパソコンの方が性能が高いのでそっちを使います。
なんせ、つぎ込んでいる金額が違いますので(笑)
安定性以外では、なにを基準に選べばいいですか?
例えば、将棋の藤井聡太5冠は、AMD社製のスレッドリッパーというCPUだけで30万円ぐらいするパソコンを組んで、AI将棋で差し手を研究していると言われています。このようなわかりやすい基準はあるのですか?
シンドロームをはじめたのは2020年だったんですけども、2019年あたりはちょうどAMD製CPUのRyzenが出始めたタイミングで、インテル系CPUよりもAMD製CPUの方が性能自体が高くなってきた傾向がありました。
インテルは2021年ぐらいまでは、停滞した時期になってたんでAMDを使ってたということです。
でも、インテルも新しい12世代CPUが出てきてかなり性能が上がってきてるんで、それが使えるのであればこだわりはないですね。
近のインテル製CPUのパソコンは動作が早いけれど発熱がすごいという話を聞いており、発熱がすごいなら安定運用とは、ちょっと違ってくるのかな。
確かにインテルのCPUは発熱がすごいですね。
私はパソコンは静かじゃないと嫌なんで、CPU クーラーも冷却性能よりも静かさ重視なんで、インテルの方向性だと、あまり発熱が高いのはちょっと厳しいのかな。
最新のノートパソコンだと下手なデスクトップパソコンよりもお勧めできるものが増えてきました。実際に、シンドロームの会員さんに、パソコンの買い替えの相談をされた際に、ノートパソコンを案内しています。ただ、ノートパソコンで問題になるのは、元々のストレージ容量ですね。当然、SSD が入ってるんですけど、SSD の容量が512 GB しかない。
手動で競馬するなら十分に足りますが、自動運転をする場合、バックテスト用データを5年分入れると、容量が足りなくなるという事態があるみたいで、このあたりの事情も加味して自作のパソコンを選択しているのでしょうか?
そうですね。やっぱり、拡張性を考えた場合は、やっぱりデスクトップの方が上ですし。
趣味で作っているので、基本的には自作パソコンですが、メーカー製のパソコンも使います。
実際にLenovoなんかがCore i 7の12世代のパソコンとか、この間すごい安かったんで買ってみました。コストパフォーマンスを考えた時に納得できるのがあればそれでいいかなとは思いますね。
必ずしも自作が最高だというわけではないと思います。
メーカー製とかだと、いじると色々保証がきかないんじゃないのとか、純正品をつけろとか言われたりするんで。
購入時のスペックが十分で、コストパフォーマンスが良ければ、メーカー製のパソコンでもいいんではないかと?
そう思います。最近のメーカー製パソコンはよくなってるんで。
ただ、メーカー製のノートパソコンだと、SSD の容量が少ないって話なんで。
いま自分が使ってるパソコンは、1TBのSSD積んでるんですけど…。
1TBのSSD積んだノートパソコンだと急に値段が上がりますよね。
バックテストをしないのであれば、256GBとかお値打ちの値段で売っているノートパソコンでもよいのかなと思うけど、アマトさんみたいに、ストラテジーテスターを重視するとSSDの容量がネックになってくるかなと思います。
先ほど話したLenovoのパソコンは、デスクトップのスモールPCだったのですよね。これはノートパソコンと違って、メモリやSSDをネジ1個つけるだけで増設できます。なるべく安く済ませるのであれば、これくらいはできるようになった方が絶対にいいと思います(笑)
長々とありがとうございます。最後に、今後の自分自身の方針やシンドロームに期待することがあれば最後に教えてください。
本当に順調に、シンドロームのおかげで利益が出ているので、この調子でガンガン利益を伸ばしていきたいなあと思います。
1年目はほんと手探りで、かけられる予算も少なかった。シンドロームを始める前は、1年間で競馬で100万円ぐらい損してるというのもあったんです。シンドロームは、2020年1月から自動運転を始めるって決めて、少なくとも100万円損するまでやろうと。それで始めたんですよね。1年間が終わったら、プラス収支でした。
戦略の組み方とかもあまり理解不足だったけど、最初にゴーストベースの戦略を改良したものを提案され、1年終わった時に、回収率は110%ぐらいでした。
そのお金をそのまま運用に回すような形で、ある意味ゴロゴロと雪だるま式で。
この調子で来年はさらにどんどん増やして行って運用する金額を変えて行きたいなと。
元手がどんどん増えるいわゆる「複利」ですね。
そのほか、何か我々に期待や要望があればお聞かせください。
本当に最初は申し訳ないけど、胡散臭いって感じだったんです。でも、使ってみたら本当にすごい当たるんです。
資金が回収できてるんでこの調子で続けていただきたいなというのと、機能面でいうとどうだろうなぁ…。
機能面の方のアップデートして欲しいところが増えてきてはいるなと思うんで…。
その辺は、要望として伝えてもらえれば。
自分自身は開発者兼運営者ですけど、シンドロームのユーザーでもあるので、いろいろと戦略設定などで、使い勝手を改善したほうがいい部分も見えてますので。
とにかく長く運営を続けて欲しいですね。
シンドロームが終わっちゃうと、ソフトが動かなくなっちゃいますよね?
自力でじゃないですけど、このソフトを利用して儲けたいと思いますので。
わかりました。
それでは、長い時間ありがとうございました。
入会3年目で、順調に自動運転で利益を出しているアマトさんにインタビューを頂きました。
もともと競馬歴の長いアマトさんですが、シンドロームを利用してから検証重視の自動運転一本。
「僕の考えた最強の競馬」を目指し、カーブフィッティングの限りを尽くしてみるというのも面白い視点だと思います。
この記事は、シンドローム利用者の中から普遍的な使い方、独特の使い方をされている会員さんに焦点を当て、少しでも読者の方にシンドロームを知っていただく、会員の皆さんには刺激になってもらえることを願い制作しました。