異常オッズの検知法

 異常オッズを検知する方法はいくつかあります。どの方法でも得票率の計算が必要になります。単勝の場合、1頭の馬にひとつのオッズしかありませんので、順位を出すのは誰にでもできます。しかし、馬連やワイド、三連複や三連単の場合は相手がいてはじめてオッズが決定される馬券です。
  まず、馬連を例にとり、簡単に馬ごとの得票率の計算方法を説明します。

馬連得票率の計算方法

  1. ある馬から流した場合のオッズの逆数の総和を求める(馬毎得票率)
  2. すべての馬の馬毎得票率を計算する
  3. 馬毎得票率の総和を求める (全得票率)
  4. 全得票率が100になるように補正係数を計算する
  5. 馬毎得票率に補正係数をかける

 得票率はオッズの逆数でもとめられます。ある馬番に関する得票率の総和を求めると、それが馬毎得票率になります。しかし、馬毎得票率は控除率が引かれているため、すべての馬の馬毎得票率を合計しても100%にはなりません。そこで、控除率の影響を無視するために補正係数を計算し、馬毎得票率の総和が100%になるように調整します。

 他にもやり方はありますが、これがシンドロームで採用している馬毎得票率の計算法です。

さまざまな比較方法

 異常オッズといっても、単にオッズをながめているだけでは決してわかりません。何かと比較したときに、異常なオッズの入り方をしていてはじめて「異常オッズ」と認識されます。
  なにと比較するかがインサイダー理論の肝です。

比較法 説 明
券種間分析 単勝に対して複勝が売れているといった、券種間の順位の違いによって異常オッズを認識する方法です。券種により得票率の数字は変わってきますので、順位で比較することが多くなります。
券種間の比較を行う場合、必要なオッズが少なくて済むという特徴があります。よくあるのが朝10時のオッズを使った比較です。
時系列分析 時系列オッズを使って、同じ券種に異常オッズがないかを検知する方法です。シンドロームの採用している方法もこちらです。
より明確に異常オッズを検知できますが、一般票と確信票の区別に工夫が必要です。また、時系列オッズが必要になりますので、予想までの準備に時間と手間がかかります。
2つの時間の比較 こちらも時系列での比較になりますが、時系列オッズを使ったやり方と異なり、指定の時間のオッズを比較するやり方です。たとえば、AM9:30とAM10:30の2点のオッズを使って、順位の変化を見るといったやり方がこれに該当します。

 最も精度が高い検知法は、時系列分析です。しかし、単純にExcel等で計算できるレベルを超えており、きちんと設計されたソフトウェアとロジックが必要になります。

順位と変化量による比較

 オッズにはさまざまな比較方法が存在しますが、比較対象が決まってもどのように比較するかは別の問題です。最も単純な比較法は、得票率を計算し、その順位の変化を見る方法です。この方法は簡単にできる反面、精度面で課題が残ります。
  もうひとつは、得票率の変化量を検知する方法です。シンドロームの「過剰」という考えもこの手法を採用しています。ただ、得票率を単純に比較するだけでは異常オッズは検知しづらいため、いろいろと工夫を凝らしている部分でもあります。

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