集中と離散

 集中と離散は異常オッズの発生状況を示す用語です。どちらもインサイダーによる異常投票が起きていることを示していますが、違いはどの時間帯に異常が見られたかです。

時間帯別の売れ方の違い

 異常オッズを語る上で外すことが出来ないのは、一般競馬ファンの馬券投票のほかに、関係者によるインサイダー投票があるという点です。
 競馬は、どんなすごい情報を持っていても馬券を買わなければ宝の持ち腐れです。情報に価値を持たせるためには、馬券を購入する必要があります。そして、馬券が購入されれば「必ずオッズに反映される」ということです。

 馬券は発売開始から締め切りまで購入できますが、一般票が最も集中するのは、やはりパドック周回から締め切り10分前ぐらいまでです。

 異常オッズの世界では、一般票以外の大きなオッズ変動を「異常オッズ」とよび、関係者によるインサイダー投票と捉えています。

馬券の3種類の売れ方

(1)モーニングフライング (複回収率: 83%)

 朝一の集中投票のことを指します。昔は異常オッズといえば、この朝一異常のことを指していましたが、「朝一オッズと直前オッズ」でも述べているように、現在はモーニングフライングに異常投票はほとんどありません。

(2)パドックフライング (複回収率:83%)

 パドック直前までの集中投票を指します。一般票が多くなる前のパドック周回前までの継続投票を指し、直前投票に比べると大きなオッズ変動はありません。
 パドックフライングは、すべてのレースに発生するわけではなく、9レース以降で発生しやすくなります。

(3)直前異常 (複回収率:93%)

 通常締め切り10分前〜締め切り直前までにはいった異常投票を指します。シンドロームでは特に締め切り3分前を切ったオッズを、本当の関係者による異常投票として捉えています。複回収率からもわかるように、この時間帯に発生している異常オッズがインサイダー票と見てよいでしょう。

集中と離散の定義

「集中の定義」

 集中とは、発売開始から締め切りに向かってどんどん票が集中するオッズを指します。これは直前異常のように、締め切り直前にドカンとはいるものや、人気サイドの馬のように、ずっと売れ続けている場合の両方を指します。

「離散の定義」

 離散とは、発売開始の早い時間帯にドカンと大きな異常投票が入り、締め切りに向かうほど馬券が売れなくなるオッズを指します。集中とは真逆の現象であり、モーニングフライングがその典型といえます。

最近のオッズ競馬からみた集中と離散

 集中と離散は、その昔α(アルファ)とβ(ベータ)と言われていました。しかし、現在ではこの考え方は古いため、あまり利用されていません。現在のシンドロームでは、異常オッズ発生の現象を、「モーニングフライング」、「パドックフライング」、「直前異常」に分けています。集中と離散は現在ほど研究が進んでいなかった時のもので、研究が進んだ現在では、先の3つの形態を利用するのが正しいのです。

 この古い考え方を、未だに利用しているオッズ競馬ソフトもあるようですが、そのようなソフトは、研究不足だと考えてください。

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